親が亡くなったら、「財産の残高」より先に「お金の流れ」を確かめる

お金は、暮らしの血流のようなものです。

年金が入り、カード代や公共料金、保険料が出ていく。普段は意識しなくても、いくつものお金が動いています。

人が亡くなると、その人を中心に回っていたお金の流れが一気に乱れます。

この記事のポイント

  • 死亡後のお金は、性質の違う4つに分けると見えやすい
  • 家族なら誰でも同じように手続きできるわけではない
  • 残高より先に、「流れ」を確かめる

死亡後のお金を4つに分ける

お金の状態例何が問題になるか
① 動かせなくなるお金銀行預金、証券口座(ネット銀行・ネット証券も)金融機関が死亡を知ると取引が止まり、必要なときに動かせない
② 自動では止まらないお金クレジットカード、サブスクリプション、通信契約契約や請求は止まらず、解約・停止の手続きが要る
③ 新たに必要になるお金葬儀費用などまとまった支出が待ったなしで発生する
④ 手続きしないと受け取れないお金未支給年金、生命保険金、高額療養費の払い戻し、死亡退職金遺族から請求しないと受け取れない

同じ「死亡後のお金」でも、これだけ性質が違います。

家族なら誰でも手続きできるわけではない

金融機関の手続きをする人。保険金を受け取れる人。未支給年金を請求できる人。それぞれに条件があります。

最初から「長男が全部やる」と決めるのではなく、まずどんなお金の流れがあるかを洗い出し、それぞれ「誰が手続きできるか」を確かめる。この順番で考えると、死亡直後のお金まわりがかなり見えやすくなります。

残高より先に、流れを確かめる

相続と聞くと、預金はいくらか、不動産はいくらかという「残高」に目が向きます。

けれど死亡直後に必要なのは、「流れ」を見る視点です。通帳や郵便物に加えて、スマートフォンやメール、カードの利用明細も手がかりになります。

ご両親について、①〜④に当てはまるものを一度思い浮かべてみてください。

相続手続きについて

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更新日:2026年10月15日 執筆:行政書士 大塚栄一